1955-05-25 第22回国会 衆議院 外務委員会 第9号
最近の濃縮ウランの問題につきましても、これは濃縮ウランばかりでなく、同時にアメリカは小型実験用原子炉を一緒に売るということがおもな目的であるということは、アメリカから参っている書類からも明らかであります。
最近の濃縮ウランの問題につきましても、これは濃縮ウランばかりでなく、同時にアメリカは小型実験用原子炉を一緒に売るということがおもな目的であるということは、アメリカから参っている書類からも明らかであります。
濃縮ウランの小型実験用原子炉を作りますことは、ただいま申しました日本のほんとうのがっちりした基盤になるもののためにも非常に便利でありますので、それを並行的に考えたい、これが私どもの希望でございます。 なおそのほかいろいろの問題がございます。原子炉の建設と申しますと、よく原子炉はアメリカではすでに商品となって、幾ら幾らであるというようなこともございますが、原子炉一つあってもだめなのであります。
アメリカが提供する濃縮ウラニウムは出力二、三十キロの小型実験用原子炉の原料にしかすぎないのであります。この原子力に期待するところは日本が現在考えております第一号原子炉、これに必要な技術の訓練あるいは原子炉用の資材の検査等のためでありますが、第一号原子炉のいわば補助的役割を果すものであるにすぎないと考えております。
この概要も後日お配りしたいと考えておりまするが、この内容を見ますると、当初われわれ考えておりましたように、メッシュ力千キロ程度の小型実験用原子炉では、世界の原子力の利用の状況から見ますると、むしろおくれているのではないか。もう少し大きな規模のもので実験をする必要があるのではないかというふうな結論が示されております。